災害情報はなぜヒットしないのか

住民の避難を進めるために

国士舘大学 防災・救急救助総合研究所 教授 元 NHK解説委員 ■山﨑 登 著
四六判/200頁 定価1,650円(本体1,500円+税)送料209円








大学教授の著者は元NHK解説委員。防災を担当していた経験から、災害情報が住民の避難に結びつかないことに疑問を抱き、情報を防災に生かすための視点や方策を示す。分かりやすく、役に立つ災害情報の在り方とは。災害に遭った人がよく口にする「まさか自分が被害に遭うとは」の意識は変えられるのか。提供される情報の理解や取るべき対策を考える。





目次
まえがき

第1章 わかりやすい情報を目指す
    「平成30年7月豪雨(西日本豪雨)」(2018年7月5日~8日)
    1 防災気象情報がわかりにくい
    2 始まった防災気象情報の5段階の警戒レベル化
    3 災害情報に求められるもの

第2章 災害の取材と報道
   「雲仙普賢岳噴火災害」(1991年6月3日)
    1 災害取材の苦い経験
    2 災害取材とメディア対応
    3 テレビの災害報道が目指してきたこと

第3章 最近の豪雨災害が突きつけた課題
   「紀伊半島豪雨」 (平成23年台風第12号・2011年9月3日)
    1 深層崩壊に備える 紀伊半島豪雨(平成23年台風第12号)
    2 1級河川が決壊する 平成27年9月関東・東北豪雨
    3 ハザードマップの情報が生かされない 西日本豪雨(平成30年7月豪雨)
    4 スーパー台風がやってくる 東日本台風(令和元年台風第19号)
    5 ハードとソフトの総合力 熊本豪雨(令和2年7月豪雨)
    6 危険な盛り土による土砂災害 令和3年7月前線による豪雨
第4章 情報を生かすために

    1 流域全体で対策を進める 流域治水
    2 事前の対策に力を入れる 注目されるタイムライン防災
    3 温暖化がもたらす気象現象の極端化
    4 情報を防災に生かすために

第5章 まとめとして
   「伊勢湾台風」(昭和34年台風第15号)

あとがき