伝承

今 伝えるべきこと

田岡 敏正 著  四六判/286頁
定価(本体1,800円+税)送料132円





 平成9年(1997年)5月8日に2名の消防隊員が帰らぬ人となった、札幌市豊平区美しが丘で発生した電気店火災。そして平成23年(2011年)3月11日に発生した東日本大震災。過酷な現場を多く経験した元消防隊員の著者が、悲惨な事故を繰り返してはならないという想いを込めて執筆した渾身の作品です。あの現場はどのようなものであったか、また隊員たちは如何にして立ち向かったのかを今、皆さんに伝えます。












主な目次

はじめに
Ⅰ 美しが丘を忘れない
第1章 火災の概要
1 火災発生場所
2 火災の概要
3 出火原因
第2章 消防活動
1 代勤
2 火災出動
   3 現場到着
4 内部進入、火点は2階だ!
5 火点検索
6 破壊
7 火点確認
8 1回目のボンベ交換
9 救工隊、火点確認できず
10 壁が変色!
11 2回目のボンベ交換
12 具申
13 堤さん待って
14 バックドラフトに注意
15 岡田が
16 救工、入れ!
17 堤がいない
18 辛く悲しい現実

第3章 検 証 立ちはだかった濃煙熱気
1 延焼拡大
2 延焼拡大の要素
3 煙
4 熱
5 酸欠
6 二人の身に何が起こったのか
第4章 教 訓
1 情報
2 部隊管理
3 安全管理
4 指揮隊創設
5 指揮及び責任
6 機器の改良
7 勤務体制
8 その他の取組み

第5章 新たな消火戦術
1 消火戦術の変遷
2 陽圧換気システムと加圧防煙システム
3 効果的な高圧注水
4 ホース捌き
5 戦術のフォーメーション
第6章 事例に学ぶ
1 開口部の設定で火勢が一変
2 濃煙熱気に包まれる
3 急激な黒煙と熱気に襲われる
4 熱風圧で飛ばされる

■ 結 語

Ⅱ 東日本大震災 宮城県指揮支援部隊72

第1章 消防応援体制
1 全国における応援体制
2 都道府県における応援体制
3 隣接市町村との応援体制
4 国際的応援体制

第2章 東北地方太平洋沖地震 札幌市指揮支援隊の出動

1 行くぞ!
2 なぜ急ぐ
3 離陸
4 燃料補給
5 決断
6 空から見た被災地宮城県庁到着
7 宮城県庁到着

第3章 緊急消防援助隊消防応援活動調整本部
1 活動方針
2 時間との戦い
3 危険が迫るコンビナート火災
4 機動力
5 北海道隊の出動
6 燃料手配せよ!
7 被災地支援は我々の使命
8 惨事ストレス(PTSD)
9 重責
10 海外救助チームの受け入れ
11 迫る72 時間
12 体力の消耗
13 原発事故対策
14 インフラ整備
15 責務
16 報告
17 顔の見える関係
18 交代

■ 結 語
∇佐藤賢一 ∇西崎哲夫 ∇佐藤佳幸 ∇田岡敏正

おわりに
参考文献等/追記