平成23年3月11日14時46分発生
東日本大震災 震災市長の手記
相馬市長 立谷 秀清 著
A5判/ソフトカバー304頁 定価(本体2,000円+税) 送料209円
麻生太郎 元首相からの推薦!
震災直後に相馬市に行った。
発災以来、相馬市は立谷市長を中心に一丸となって復旧・復興に取り組んできた。
この手記は災害史上貴重な記録だ。
北川正恭 元三重県知事も絶賛!
立谷市長の強烈な使命感に職員は応えた。
城下町相馬市が大震災をいかに闘い、克服したかの記録である。
範としたい。
この大震災と向き合って来た今を生きる我われ相馬市が、地方政府として、この歴史的な郷土の危機をどのように受け止め、どのように対応したかを後世の相馬市民に伝承する義務です。
未曾有の大災害に翻弄された一人の地方首長の記録として、未来の相馬市民のみならず、南海トラフ地震をはじめとする今後の災害対策や危機管理のお役に立つことが出来れば幸甚です。
(「はじめに」より抜粋)
=主な目次=
■はじめに
■第1章 超急性期 震災発生24時間
(1)震災発生直後
(2)最初の系統的行動指針
(3)眼にした現実
(4)緊急医療体制
(5)友好自治体からの支援
■第2章 急性期 震災発生2週間
(1)原発事故の報道
(2)3月12日から3月14日までの相馬市公式記録(原文のまま)
(3)恐怖の体験
(4)3月15日から3月19日までの相馬市公式記録(原文のまま)
(5)市民への説得と食料物資不足
(6)3月21日から3月25日までの相馬市公式記録(原文のまま)
(7)医療
(8)ボランティアの活躍
(9)麻生太郎氏と三原じゅん子氏の激励
(10)「ろう城」(3月24日発行 震災後初のメルマガ)
■第3章 避難所(平成23年3月26日~6月27日の記録)
(1)精神科外来開設(3月29日)
(2)さいがいFM開局(3月30日)
(3)仮設住宅の着工(3月26日)
(4)学校再開と間仕切りパーティション
(5)無料法律相談(4月11日~)
(6)「原発さえなければ」
(7)避難所で栄養管理メニュー(給食制の導入 4月18日~)
(8)学校再開(4月18日)とPTSD(心的外傷後ストレス症候群)対策
(9)「震災孤児等支援金支給条例」
(10)最初の仮設住宅入居(4月30日)と対策本部の支援
(11)「両陛下のお気持ち」
(12)「新しい村」
(13)放射能対策と説明会(5月22日~)
(14)ヘドロ・粉じん対策(作業員の健康、飛散による市民生活への影響)
(15)「被災した子どもたちの将来のために」
(16)仮設住宅(相馬市分1,000戸)の完成と避難所閉鎖
(17)大元宏朗氏
■第4章 仮設住宅(平成23年6月18日~平成27年3月26日)
(1)仮設住宅の基本的運営方針
(2)夕食のおかず全世帯配給(平成23年6月18日~)
(3)相馬市復興会議と有識者による復興顧問会議(平成23年6月3日~)
(4)「相馬市復興計画」
(5)はらがま朝市クラブ
(6)「リヤカー」
(7)平成23年度相馬野馬追
(8)「彩音さんの決意」
(9)「相馬井戸端長屋」
(10)災害廃棄物中間処理業務の開始(平成23年10月28日~)
(11)「頑張る家族の肖像写真」
(12)「ブータン国王閣下」
(13)防災集団移転についての意向調査と被災住民との協議
(79回にわたる徹底協議)
(14)国連でのスピーチ(舞台劇HIKOBAEの国連公演)
(平成24年3月12日)
(15)「防災倉庫」
(16)「相馬寺子屋」
(17)「君の未来に万歳」
(18)「漁労倉庫」
(19)新市民会館の落成(平成25年10月7日)
(20)「郷土蔵」
(21)「義理と人情(支援自治体との友情)」
(22)災害廃棄物の仮設焼却炉の稼働(平成25年2月20日)
(23)「東京農大の支援」
(24)「農業法人「和田いちごファーム」
(25)「FIFAフットボールセンター整備にあたり」
(26)「PTSD対策とルイヴィトン社」
(27)「相馬観光復興御案内処と千客万来館」
(28)「骨太公園」
(29)「2014マニフェスト大賞グランプリ」(平成26年11月14日受賞)
(30)スポーツの力で子どもたちに笑顔に
『相馬こどもドーム』(平成26年12月18日)
(31)「東部再起の会(災害公営住宅全戸完成)」
■第5章 復興期(平成27年3月27日~)
(1)災害市住宅の完成(平成27年3月26日に9地区410戸すべて完成)
(2)「復興と地方創生」
(3)住宅団地集会所 5地区完成
(4)東部子ども公民館(平成27年10月31日開館)
(5)沿岸部の雨水排水対策
(6)原釜共同集配施設(平成27年12月17日完成)
(7)「見廻り御用」
(8)磯部水産加工施設(平成28年2月18日完成)
(9)「キッチンカーに載せる市民の思い」
(10)「遥かな洲からのお便り」
(11)「井戸端長屋5年間と青年医師の示」
(12)原釜荷捌き施設・海水浄化施設(平成28年9月18日完成)
(13)相馬市役所新庁舎(平成28年10月5日完成)
(14)東北中央自動車道 阿武隈東道路開通(平成29年3月26日)
(15)「じい様は自転車に盛りだくさんの野菜を積んで」
(16)「花は咲く(市庁舎市民ギャラリー)」
(17)新市民プール(平成29年3月22日完成)
(18)西部子ども公民館(平成29年4月5日完成)
■第6章 放射能との闘い
(1)原発状態悪化の準備
(2)水道水対策
(3)放射線量の測定と情報開示
(4)国の表現のあいまいさとその影響
(5)市の対応の限界
(6)上昌広教授との出会い
(7)各地域での放射線と健康影響説明会(平成23年5月15日~)
(8)玉野小中学校 校庭の表土入れ替え(平成23年5月24日~27日)
(9)玉野地区での住民健康診断(平成23年5月28日、29日)
(10)市内全学校の詳細調査開始と表土入れ替え(平成23年6月16日~)
(11)玉野地区へ高圧洗浄機の配付と除染説明会(平成23年8月10日)
(12)食品汚染検査
(13)放射性ヨウ素対策
(14)市内全域の放射線量の系統的調査とその後の経過(平成23年6月18日~)
(15)学校での放射線教育の開始(平成23年5月~)
(16)市内児童生徒全員に対する外部被ばく調査とその対策
(17)ホールボディカウンター
(18)放射能教育の必要性
(19)国際シンポジウム(平成28年5月7日、8日)
■あとがき
■参考文献一覧