データと写真が明かす 命を守る住まい方

地震に備え 生存空間を作ろう

中川 洋一 著
B5判/210頁(オールカラー刷) 定価(本体2,600円+税)送料209円





最初の一瞬で生死が決まる地震災害…
無事に乗り切ることができますか?

地震で死なない、怪我しない環境とはどんな条件を満たした場所なのか。豊富なデータと写真を使い、本書はそれを明らかにしました。オフィス、家庭、公共スペース…それぞれの場所に「生存空間」を作っておきましょう。












=主な目次=

第1章 過去の地震被害を再検証する

第1 2016年熊本地震 2回の震度7で激甚な被害
   ・2回にわたる震度7そのとき人は…/住宅の壊れ方に様々なタイプ/人はどのような
    状況で死傷したか ほか
第2 2011年東日本大震災[1] 津波はこのように人を襲った
   ・街の中心が忽然と姿を消した/体験者たちの証言/GPS波浪計がとらえた津波の姿
第3 2011年東日本大震災[2] 全貌不明の建物被害
第4 2011年東日本大震災[3] もう一つの大災害地盤の液状化
第5 2009年駿河湾の地震 室内災害の典型例
   ・死傷原因をタイプ別に分類する/全体の傾向を再検証すると…
第6 2008年岩手県沿岸北部の地震 自損事故が多発
第7 2008年岩手宮城内陸地震 被害タイプは土砂災害
第8 2007年能登半島地震 なぜかヤケド事故が多発
第9 2007年新潟県中越沖地震 古い木造住宅に建築災害
第10 2005年福岡県西方沖地震 島嶼部に被害集中 都市型災害も
第11 2004年新潟県中越地震[1] 震度7の本震と長期にわたった余震
   ・死亡時の状況/災害関連死の発生率が最多/室内被害と建築被害
第12 2004年新潟県中越地震[2] 患者を守れ!小千谷総合病院の激闘
   ・建築群各部の被害と建築年代/連続発生した大地震・激動の院内/小千谷総合病院を
    支えた付属施設
第13 2004年新潟県中越地震[3] 被災者日記
第14 2003年宮城県北部の地震 死者ゼロだが室内で多数の負傷者
第15 2003年十勝沖地震 津波で釣り人が行方不明
第16 2001年芸予地震 「坂の町」で石垣の崩落が多発
第17 2000年鳥取県西部地震 自損型の負傷が多発
第18 1995年阪神・淡路大震災 住宅全壊10万棟の衝撃

第2章 災害タイプ別各論

第1 土砂災害 どう備えどう回避するか
第2 地盤の液状化等 内陸部の平坦地でも広く発生
第3 建築災害 既存不適格住宅に大被害
第4 その他の災害 発生時刻が関与するものあり

第3章 家財道具災害を科学する

第1 転倒・落下の科学 本棚が倒れやすいワケ
第2 家具固定の基本原則 全方向に強い留め方をする
第3 固定作業の実際 厳重に、そして美しく留める
第4 家具業界からの提案 新築時が最良のチャンス

第4章 防災の本質は「災害の未然防止」

第1 空間の耐震化が真の目標 人は空間の中で生きている
第2 安全空間・生存空間を作る 救急・医療への過剰な負担は減らせる
第3 この国土で生きる 対策を行うのは「私」

〔追補〕2016年熊本地震

・あとがき/索引